このところ、エジプトの暴動ニュースが連日報道されている。要は、雇用状況の悪化などが、30年にわたるムバラク大統領への不満へとつながっていったということらしい。インターネットの掲示板やツイッターでデモが広がったというのは、いかにも現代的。ただ、明確な指導者や理念のない暴動が、今後どこへどう向かうのかは全く不明。ムバラク大統領の辞任拒否の意思表明も、その辺を見越しているような気もする。
観光業が経済的に極めて重要なこの国にとって、暴動騒ぎは大きな痛手となるだろう。さすがにここまで暴動が広がると、誰でも行くのやめとこうと思うよね?
観光業が経済的に極めて重要なこの国にとって、暴動騒ぎは大きな痛手となるだろう。さすがにここまで暴動が広がると、誰でも行くのやめとこうと思うよね?
最近ではかつてほどではないような気もするが、エジプトは「アラブの盟主」という存在感を誇っていた。アラブ諸国の対イスラエル同盟を取り結び、アラブの意志を世界に表明したのがエジプトであった。
そこで活躍したのが、エジプト第2代大統領、ナセルである。革命青年将校としてクーデターを率い、後に大統領に就任、汎アラブ主義の旗を掲げた。
そこで活躍したのが、エジプト第2代大統領、ナセルである。革命青年将校としてクーデターを率い、後に大統領に就任、汎アラブ主義の旗を掲げた。
このバッジは、ナセル大統領の肖像バッジ。簡単なプラスティック製のバッジで、おそらく大量生産されたモノだろう。ピンにつけられた赤、白、黒の飾りは、エジプトのナショナルカラーである(エジプト国旗もこの3色の横縞)。
ひいでた額、ガッシリとした顎、まっすぐ前を見据えた表情で、いかにも意志の強さを感じさせる肖像である。
ひいでた額、ガッシリとした顎、まっすぐ前を見据えた表情で、いかにも意志の強さを感じさせる肖像である。