徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 紅綬褒章

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これまで、リアルな近未来を描いた小説映画は多々あれど、日本で深刻な電力不足が発生、首都圏でも計画停電が実施される状況というのを予想したものはあんまりないんじゃないか。
最近じゃ、「お宅のところ、停電は第何グループ?」というのが挨拶みたいになっていて、「あー、うちは第3です」「じゃあ今夜は真っ暗ですね~」「昨日は少し停電の開始時間が遅れましたよ」とか話しているんである。なんて会話だよこれ。

家族親類縁者、仕事からコレクションに至るまで、私にはこれといった直接被害はなかった3.11大震災。だが連日報道される地震津波被害はあまりにも甚大で、生まれてこの方はもちろん、私の人生でこれ以上の自然災害に遭遇することはないんじゃないかと思っている。
今回の地震は、とにかくニュースのネタに事欠かない地震津波原発被害、日用品不足に大規模停電と、次々に新しい事件が発生する。まだ3月だけど、2011年最大のニュースはもうこの震災に決定だ。さすがに、これ以上のニュースなんて、そうそう起こるもんじゃないだろう。パニック映画が何本か作れそうなネタの豊富さだ。

いまだに恐るべき危機が進行中で、復興を語る段階にすらたどり着いていないのである。いうまでもなく、福島第1原子力発電所の問題だ。6つある原子炉すべての冷却装置が破壊され、施設の爆発や発熱を起こし、放射能物質が外部に漏れ続けている。
自衛隊や消防、当事者である東京電力が文字通りの決死の対策に当たっている。もうホント、今はとりあえず事故の責任問題は棚上げでいい。なんとか止めてほしい。それが多くの人の願いである。福島県はわが家の発祥の地でもあるのだ。部外者としては、もう祈るしかない。

海外では、この状況でも現場に留まって作業に当たっている人たちをヒーローと報じているところもあるという。がんばってほしいと真に思う。もう叙勲モノでいい。

・・・で、ふと考えた。この人たち、なにか栄典にあずかることができるだろうかと。
まず可能性が一番高いのが、紅綬褒章の受章だろう。内閣府のサイトを見ると、紅綬褒章は、「自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した方」と実にあっさり紹介されている。警察や消防、その他人命救助などに功績があった人に与えられる。原発事故だけでなく、今回の震災では多くの人が命がけの救助作業に当たっており、今年はこれらの受章者が増えるんじゃないかと予想している。春の受章にはもうあまり時間がないので、今年の秋あたりになるかも知れない。
でも、個人的にはもっと高位の旭日章あたりをあげてあげたい気もするな。なんといっても、戦後最大の災害である。栄典なんて、こういう時のためにあるんじゃないか。前例から多少外れたとしても、誰も文句は言わないはずだ。

画像は、内閣府サイトにあった紅綬褒章