徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

北朝鮮 金日成バッジ(生誕50年記念)

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日本の大正元年=西暦1912年は、中華民国元年でもあり、また北朝鮮金日成の生誕年でもある。
北朝鮮では、1997年から「主体(チュチェ)暦」というものを採用したので、主体元年もまた1912年となった。つまり、今年2011年は、中華民国100年=主体100年である。したがって、東アジア暦年の計算ではこの1912年が、私の中では計算のポイントとなっている。

さて、これまでも当ブログでは金日成バッジを何点か紹介してきたが、金日成バッジには大きく分けて3種類あると考えている。
ひとつ目は一般的なバッジ
2つは栄誉章的な存在。「金日成青年名誉章」や「金日成少年栄誉章」などである。
そして、3つめはイベントなどの記念品としてのバッジ
この3種は厳密に分かれているわけでなく、記念バッジは一般的なバッジの裏面に文字を入れただけのモノもある。

今日のバッジはある意味興味深いモノである。
まず、バッジの製作期がわかる。裏面には、「慶祝 金日成元帥誕生50周年」という文字が見える。金日成は、公式には1912年4月15日生まれとなっているので、このバッジは1962年の春に作られたモノだということがわかる。今から50年前のことである。
そして、このバッジがこの漢字表記からわかるとおり、日本製の金日成バッジであるということだ。おそらく朝鮮総連が日本のバッジメーカーに発注して作らせたモノであろう。この時、記念イベントが日本国内で開催され、記念にでも配付されたのではないか。
50~60年代には、中国製らしき(もちろんニセモノではない)金日成バッジが見られる。ただ、中国製の可能性は高いと思いながら、私にはまだ断定できないでいる。
そのため、明確に海外製金日成バッジとして私が断定できるのは、いまのところ日本製だけである。日本製金日成バッジは何種類か確認されていて、これはそのひとつである。

肖像などツクリ自体は、オリジナル(北朝鮮製)とほとんど変わらず、見分けることはできない。