徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 満州赤十字会社員章

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中国では土日休みの週休2日制が定着して久しいので、おかげで土曜日ともなると反日デモ、というのが最近のの定番らしい。

まったく、領土問題というのは、白黒つけようとすると結局戦争に訴えるしか手はないのかと思う今日この頃。
尖閣諸島に領土問題は存在しないという日本の立場だが、じゃあ今起こっている騒動は一体何なのかとも思う。まあそこはあえて決着させないことこそ最高の対処という「オトナのチエ」を一歩踏み外すと後は果てしない混乱が待っているという実例なのだろうかこれは。
21世紀にもなってこの様子じゃ、中国が民主化などしようものならどんな凄まじい反日国家が誕生するやら、想像するだに寒気がする。
ロシア、中国、韓国、台湾。向こう三軒両隣、敷地境界線を巡っていざこざばかりだ。私とてナイスな改善策を思いつくわけもなく、ただ、困ったものだなあ・・・と溜息をつくばかりなのだからどうしようもない。

そして、反日気運がますます高まる中国で、今年もまた九・一八が近づいてくる。1931年9月18日に勃発した満州事変の記念日。中国にとっては、五・九に続くもうひとつの国恥記念日的な日である。日本と中国とは実質約15年間も戦争をしてきたわけで(1931~1945年)、中国にとっては反日記念日など見つけようと思えばいくらでもある。もっとも、その中でも九・一八は特別メジャーな反日記念日なので、確かにこのタイミングでこの日を迎えるのはバッドタイミングといってよく、関係者にはつくづく同情申し上げるほかない。せめて平日でよかった・・・だろうか。

というわけで、今日は満州モノ。なぜか日本国内でもしばしば目にする満州国赤十字社員章である。
裏面には、「康徳五年十月一日 満州国赤十字社」とある。おそらく製造は日本製であろう。なぜなら、日本赤十字社のメダルと極めて酷似しているからで、満州のメダルや勲章がしばしば日本製であることからも、そう考えるのが自然だ。
デザインは、満州国の国花である蘭花が描かれている。日本だと鳳凰や桐の花が描かれているが、それ以外は極めて似ている。
なお、「康徳五年」は、西暦1938年になる。