徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

満州 協和会徽章(4枚)

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気がついたら今日は9月18日、満州事変記念日。デモを抑えたり放任したり、中国当局のサジ加減もなかなか難しい今日この頃。かの国ではどんな1日だったろうか。

というわけで、せっかくなので満州モノを。
以前も紹介したことのある満州協和会の徽章を、一挙に4枚
「協和会」の角張った文字と、五色のナショナルカラーで彩られたバッジである。

この4枚、よくよく見るとすべて微妙に異なっている満州協和会員がどのくらいいたか知らないが、バッジとしては、かなりの枚数が作られたのではないか。裏面のツクリの違いなど、おそらくはメーカーの違いによるものと思われ、大量に作られた事がうかがえる。

裏は、やや大きい右の2枚はピンバッジ、左の2枚はネジ式となっている。ただし、左から2枚目のものは、ネジが取れた痕跡が残っており、周囲に小さく4つの穴が開けられている。おそらくは縫いつけるために後で開けたのだろう。
初めは、ネジが取れてしまったからこのような細工をしたのだろうと思っていたが、中国の古いバッジにはたまにこのようなものがあり、どうやらワザとそのようにした可能性もある。ネジ式バッジは、襟元にボタンホールのある背広につけるにはよいが、その他の服には向かない。そのため、わざわざネジを取り、孔あけ加工をしたのではないか・・・と今では考えている。