徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

満州 律師会連合会徽章(=弁護士徽章)

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早いものでまた一年の最後の日を迎えた。いつしか私もこうして歳をとっていき、いずれ「早いもので人生の最後の日を迎えて・・・」などとマヌケな感想を抱きつつ一生を終わるのかもしれないなあ。

さて、大晦日くらいは多少、おもしろいバッジを紹介してみたいと思う。
要するに、満州国の弁護士バッジである。

12枚の角ばった花弁様型の中に、天秤と蘭花紋が描かれている。裏面には、「満州国律師会連合会」の文字と、シリアルナンバーが打たれている。「律師」とは中国語で、弁護士の意である。

一見して、日本の弁護士バッジとの類似性に気づく。
参考に、現在の日本の弁護士バッジ画像を載せておこう。両者をよく見比べてほしい。
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日本弁護士会の公式サイトによれば、「このバッジは、外側にひまわり、中央にはかりがデザインされています。ひまわりは自由と正義を、はかりは公正と平等を追い求めることを表しています。」とある。

さらに裏面には「日本弁護士連合会員章」とあってシリアルナンバーが刻印されているところまでそっくりだ

とにかく、全体の配色や素材こそ異なれど類似点がが非常に多い。
そのため、私もこの満州の弁護士バッジでネット上で初めて見たとき、特に説明を読むまでもなく一見して「あ、弁護士バッジだ」と、その正体がわかった。

ぜひとも欲しいと長年思っていたので、入手できた時は大変うれしかった。
黒地に金の渋いバッジだが、実際手にしてみると小さいながらしっかりしたツクリで、高級感のあるバッジである。
おそらくは日本国内で作られたモノではないかと思っているが、確証はない。

なお、このバッジには、蘭花紋+天秤が描かれたこのタイプと、蘭花紋がなく天秤だけのタイプの2型があることが知られているが、両者の違いが何なのかは不明である。
(ご存知の方がいたら教えてください。)