徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 沖縄連(沖縄問題解決国民運動連絡会議)バッジ

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沖縄」、そして「'67」の文字。1967年の作らしい。
このバッジはなんだろう、と初めて見たときは考え込んだものだ。沖縄が日本に返還されたのは1972年、ということはアメリカ統治下の琉球政府時代の品か。
裏面には、「沖縄連」の3文字が見える。

沖縄連・・・? 沖縄返還運動関係の組織だろうか?
パッと見、あまり政治的な雰囲気は感じられない。沖縄の海を連想させる青い七宝に、描かれているのはサンゴである。外で困るのはこういうときだ。パソコンでネットにアクセスできれば、ある程度の情報は得られるが、野外のノミの市ではどうにもならない。

が、安かったのでとりあえず入手。
さっそく帰って調べてみると、「沖縄連」というのは、「沖縄問題解決国民運動連絡会議」の略であることが判明。1956年に発足した、社会党系の組織らしい。

ふーん、それにしてはなんだかのどかなバッジではある。
1967年といえば、すでにベトナム戦争は始まっており、沖縄は米軍の兵站基地化していたころである。これに伴って、沖縄は米軍との軋轢はますます高まっており、本土でも沖縄返還を巡って、各政党が駆け引きを行っていたところだ。

逆に、政治色を前面に出したデザインをあえて避けたのかもなあ、という気がだんだんしてきた。