徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 日本犬保存会バッジ

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ハテこのバッジはなんだろう、と考えること幾星霜。「保日」?
思いつくままネットで調べてみたらたまたまヒットした。答えは「日本犬保存会」であった。それならなんで「日保」ではないのかと思えば、当団体の設立は昭和3年という歴史ある団体なのだった(昭和12年社団法人に認可)。
。シンボルマークもこの時に制定され、それを変更せずに引き継いできたとすれば、右書きなのももっともである。
昭和3年か・・・とふと思いを巡らせる。昭和初期には西欧文化に対抗するかのように日本ナショナリズムが高まり、ついには戦争の時代に突入していくのだが、「純粋な日本犬」の価値が見直されたのもこういう社会背景が関係するのだろうか・・・なんて。

現在では公益社団法人となっており、その公式サイトには、
この法人は、天然記念物日本犬に関する諸般の事項を調査研究し、犬籍簿を整備し、保護・繁殖及び体型能力の向上と改良発達を図り、もって各種使役に対する利用を増進する等の事業を行い、諸官庁及び諸団体との連絡を図り、天然記念物日本犬によって我国文化の向上に資することを目的としています。
と目的がうたわれている(しかし、なんかわかりにくい文章だね)。
日本猫についての同様の組織は、少なくとも社団法人はないようだ。

バッジは、伝統玩具のハリコの犬?に保日、ならぬ日保の文字。裏面には文字はなく(おかげで正体を突き止めるまで時間がかかった)、ネジ留め式のバッジである。