徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 社会民衆党バッジ

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選挙が近づいてきた。しかし、どうも参議院選挙ってのは気分的に盛り上がらないね。しかも今回はただの安倍政権の信任投票的な意味合いが強く、なおさら面白味に欠ける。どこまで投票率が下がるやら。

というわけで、ちょっと日本の政党バッジに目を向けてみよう。
1920~30年代は、日本のプロレタリア系政党の百花繚乱の観がある。さまざまな政党の離合集散がめまぐるしく、しかもややこしいことに紛らわしい名前が多くて頭に入れるのは容易ではない。
例えば、労働農民党農民労働党日本労農党って区別つきます?わたしゃ完全にゴチャゴチャです。

今日紹介する社会民衆党も、私にとってはなかなか覚えられない政党のひとつで、社会大衆党全国大衆党などと混じり合ってしまっている。
社会民衆党は、1926年に結成された。1928年の男子普通選挙の実施では、初となる4議席を獲得した。が、1931年に始まる満州事変では、これを国内労働問題解決のチャンスと捉えて支持するグループと、反資本主義、反共産主義、反ファッショ主義の立場から批判的なグループに分裂、さらに1932年には全国労農大衆党と合体して社会大衆党が誕生した。

このバッジは、短い命に終わった社会民衆党のバッジ(党員章)である。
表面は赤と青の丸の中に白地で「S.M.T.」と記されている。とてもじゃないがこれだけでは正体はわからない。幸い裏面に「社会民衆党」とあるのでやっと判明するという次第。色は綺麗だが、あまり目立たないバッジである。

戦前の政党バッジは、私の好きなジャンルのひとつでもある。