徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 救世軍ブラムウェル・ブース大将来日歓迎バッジ

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年末といえば恒例の社会鍋。心なしか昔より見かる機会が少なくなってきた気がするが、どうなのだろう。

救世軍は、プロテスタント系のキリスト教団体。しかし、自らの組織を軍になぞらえ、独特の軍事用語が頻出するのがユニークである。
救世軍の最高指導者は「大将」と呼ばれる。初代大将はイギリス人で救世軍創設者のウイリアム・ブース(1829~1912年)である。そして、2代目大将となったのが、その息子ラムウェル・ブース(1856~1929年)。これが画像のバッジに描かれている人物である。

ラムウェル・ブースは、初めて日本を訪れた救世軍大将であった。
大正15年10月に来日し、渋沢栄一によるレセプションが飛鳥山邸で行われた。また、その後京都へも行き、京都ホテルに宿泊した記録がある。
画像のバッジは、そのような来日記念イベント用に作られたモノだろう。
帽子はかぶっていないが、襟から白い「S字マーク」がのぞいており、救世軍(Salvation Army)の軍服姿であることがわかる。

バッジ本体には、「WELCOME GENERAL BOOTH」、そしてリボンには、「ブース大将 歓迎 大正十五年」の文字がある。1929年に没しているので、来日時はかなり晩年だったことになる。