徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

イギリス 救世軍 ブース大将記念祭バッジ

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北海道佐呂間町での竜巻被害にはちょっと驚いた。私は気象関係の災害にはなんだか割と敏感な方で、台風や地震やこういう災害が発生するたび、被害者もさることながら被害の情報収集や復旧活動などに従事する人はさぞ大変だろうなあと思ってしまう。

この竜巻でのニュースで、救世軍の活動が目に入った。救世軍北海道連隊(救世軍の連隊とは、他派でいう教区に相当)が被災地で救助物資の配布を行ったということである。

さて、救世軍創始者はイギリス人ウィリアム・ブース、彼は初代大将でもある。創設は1865年。
画像のバッジは彼の肖像で、赤と青は救世軍のシンボルカラーである。
1844年というのがなんの年だかよくわからないが、まあその50周年記念バッジだ。

どうでもいいことだが、このバッジは一見すると2,3のパーツからなっていてそれを重ねたツクリかと思っていたら、ひっくり返してみれば一目瞭然、完全に一体成形なのであった。
う~む・・・

肖像は彫りが深く、この部分だけでも別パーツでできているんじゃないかと思うほどだ。
当然ながらバッジの場合は金型に原型を彫るわけだが、小さなバッジの型に人の肖像を厚く立体的に彫るのは難しく、高い技術が要求される。
また、中央の丸い部分とその周りの8角星部分の境目は極めてシャープに立ち上がっていて、よく見ない限り別パーツを組み合わせてあるようにしか思えない。

なんの変哲もない古いバッジながら、よく見れば細部に職人技が光る出来栄え。どこのどなたの手によるものかは知るよしもないが、実に敬服に値する。
お見事です。