徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

オーストラリア? 救世軍大将エヴァンジェリン・ブースのバッジ

イメージ 1

今日は、仕事で神保町に行った。ちょっと長い休憩があったので、飲み物でも買ってくるかな・・・と外に出て通りかかったのが日本救世軍本営の前だった。
見ると、いつもは閉まっている図書コーナーが開いている(私が行くのはたいがい土曜日とかなので閉まっているだけだと思うが)。
で、中に入ってみた。制服(もちろん救世軍服だ)の若い男性がひとりいるだけ。

救世軍というとボランティアに熱心な結社的なイメージがつよいが、れっきとしたキリスト教一派。
その証拠に、狭い店内には新約聖書などがずらりと並んでいる。
私の目を惹いたのは、壁に掲げられた一枚の写真である。なんだかよくわからないが、怪我をしたらしい数人の男たちが写っていた。
説明書きをみると、なんと「1900年吉原遊郭楼主に襲撃された救世軍兵士」・・・スゲエなおい。

救世軍は廃娼運動に熱心であったため、その活動が遊郭経営者からの憎しみを買ったであろうことは想像に難くない。遊郭オーナー自身による攻撃というより、おそらくそのスジの男たちを雇って襲わせたのだろうか。
もっとも、写真を見る限り、明らかに記念写真として撮影されたもので、暴力にも負けずに活動を続けることに誇りと正義を感じていたのだろう。

救世軍のトップは「大将」だが、第4代で初の女性大将となったエヴァンジェリン・ブース。詰め襟の軍服に身を包み、意志の強そうな顔が印象的だ。
たぶんオーストラリア製と思うが違うかも。1935年大会での記念品と思われる。

なんだか私は、救世軍の歴史を見ていると、あー20世紀だなあとつくづく感じる。その意識や活動、組織の形に至るまでいかにも20世紀だよなあと・・・変な感想だろうか?

P.S.
そうそう、関係ないけど、帰りがけに夜の秋葉原に寄ってきた。ずいぶん久しぶり。
街頭ではあちこちでメイド服姿の女の子達がビラ配ったりしてた。うーむ。私の子供この頃、秋葉原ってのは少なくともこんな感じじゃなかったよなあ、と感慨深かった。あれよあれよという間に、電気街はパソコン街に、さらにマニア街に変貌していった。
途中、首からカメラを提げた、若い白人男性のグループとすれ違った。OTAKU Cultureを満喫しているのか、その心の底から楽しげな様子に、私のほうが彼らを写真で撮りたくなったほどである。水を得た魚なのか彼らは。一体故郷ではどんな生活をしているのやら・・・。まあなんにせよ日本滞在を存分に楽しんでほしいものだ。