徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 富士入山バッジ

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やっぱり最近微妙にブームなのだろうか。身近に山登りが好きという人が何人もいる。私は登山趣味は全くなく、山登りそれ自体を目的とするという楽しみ自体が理解できない。もしかして、やってみたら意外に楽しいのかな。うーん、やっぱりどうもその気は起きないけど・・・。

富士登山世界遺産登録の影響もあってか、非常に人気らしい。山頂付近は長蛇の列をなし、登山者の渋滞すら起きているという。
私は小学生時代、8合目まで上った記憶がある。夏休みシーズンで、じりじりと太陽は照りつけるのに、山の斜面を吹き上がってくる風が涼しくて気持ちよかったのを覚えている。お菓子の袋がパンパンに膨らみ、空気が薄いということはこういうことかと実感したものだ。

さて、入山者が増えれば、施設整備が必要になってくる。駐車場、山小屋、登山道、休憩所、トイレ、医務施設など、入山者が増加するほどかかる金額は跳ね上がっていくわけで、管理側も悩ましいところだ。

そこで今年から、富士入山協力金制度が始まった。協力金であるから、強制力はない。1人1,000円なので、大方の人はまあ納得して払っているのではないかと思う。

この協力金を払うと、画像のような缶バッジがもらえるらしい。
おもしろいのは、登山口ごとにバッジの種類が違うらしく、そうなると集めようという気になる人が出てくるのも当然だ。
山バッジ」というのがあって、登山者にはこれを集めている人が多い。各地の山に登った記念に、山小屋などで買えるらしい。昔はよく山頂の石を持って帰ってきたりすることもあったようだが、これは環境保護上もマナー違反である。その点、バッジは格好の土産になる。これをバッグや帽子につけて、記念にするわけだ。

富士入山バッジも、まあその一種といってよいだろう。管理者には管理費が入り、入山者には記念品ができる。
双方が丸く収まる、よいアイデアだと思う。