徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 裁判員バッジ

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一般国民が裁判に参加する裁判員制度が始まって、丸6年が経とうとしている。私は当初からこの制度には大いに賛成しており、様々な課題は当然のことながら抱えつつも、まずうまく機能しているのではないかと思っている。

始まったばかりの時は大きく注目され、裁判員がどのように裁判に参加したか、彼らがどのように感じたかが新聞で詳しく報じられた。それを読んで感心したのが、司法のシロウトたる裁判員たちが、実に真面目に真剣に事件に取り組み、その結果裁判に多様な視点が持ち込まれていたことだ。
裁判に縁のない一般市民ながら、質問も的確で、いずれも能力の高い人たちだと感じた。そして、それらを読んで、裁判員制度はこれならばうまくいくのではないかと思ったものだ。

裁判員制度の課題として、ひとつは裁判員を務める側の負担感、そしてもうひとつが裁判員裁判で出された結果が、上級裁判で覆ることがあるという点があるだろう。いずれも当初から指摘されてきたことであり、これをクリアするのは容易ではない。
裁判員が扱う事案はいずれも深刻な事件ばかりで、残虐な殺人なども含まれる。事件の凄惨な画像や生々しい証言に触れることは、大きなストレスであることには違いない。人によっては深刻な影響を免れないようだ。また、死刑を求刑されているような場合、自分の判断が1人の人間の生死を左右しかねないという重みもまたストレスであろう。

さて、そんな裁判員を務めると、記念にバッジがもらえる(既出の関連項目参照)。
そのバッジが手に入ったので紹介しよう。

デザインは、「裁判員と裁判官を表す2つの円が交わった裁判員制度のシンボルマーク」なのだそうで、いかにもイマドキな感じ。一見、なんのバッジかサッパリわからない。
バッジの裏面には裁判所名と何人目の裁判員かを示す数字が入っている。
このバッジは「東京地方裁判所」のもので、4ケタの数字がある。この裁判所名と数字は、箱にも「東京 ○○○○」とシールが貼り付けてある。

箱には何と書いてあるかというと、
箱表「裁判員・補充裁判員の皆さまへ ご参加いただきありがとうございます。
箱裏「裁判は皆様の貴重なご意見に支えられています。今後とも裁判員制度へのご理解とご協力をお願い申し上げます。 裁判所

このバッジをもらった人は、一体いかなる事件を取り扱ったものか。ちょっと気になる。

【既出の関連項目】