徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 全日本柔道連盟会員章

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リオデジャネイロオリンピックが閉幕。こんな世界最大のビックイベントでも、開催期間はわずか2週間あまりしかないのである。あっという間に終わったなあ、というのが感想だ。

今回のオリンピックで日本が獲得したメダルの数は歴代最高なのだそうで、次回の東京オリンピックに向けて、大きな弾みをつけることとなった。そもそも獲得メダル数を、まるで国家目標みたいに掲げるあたりも毎回大いに疑問を感じるところだが、やはり日本選手が活躍し、勝って喜ぶ姿は、見ていて楽しい。

メダル数と言えば、今回は男女とも柔道チームの活躍が光った。特に男子に至っては、全階級でメダルを獲得し、期待に応えた。

しかし、日本柔道界では、つい数年前には暴力事件やパワーハラスメント、不正会計など、様々な問題が発覚し、日本柔道界のイメージが大いに低下するという事態となった。金メダリストの婦女暴行事件もあった。

私も社会人なので、少しは世の中のカラクリというものが、子供の頃よりはいろいろわかってくる。
この手の不祥事というのは、かつては当然のようにあって問題視されてこなかったものが、世の中の変化や人の意識変化によって明るみに出るようになったにすぎない。
これは健全な変化である。数々の問題を乗り越え、今ではかつてよりだいぶ風通しがよくなったように見える。誰よりも柔道家にとって慶賀すべきことだろう。

さて、今日の一枚は、全日本柔道連盟の会員章である。シンボルの四角は柔道場、中央の丸は日の丸を表しているのだろう。
てっきり私は「□」だと思っていたが、公式サイトを見ると「◇」が正しいようだ。思ったのと45度ずれていたのか。これは発見だった。
衆議院議員バッジを思わせるエンジ色のザブトンに、金色のシンボル。
裏には「全日本柔道連盟」の文字と、3ケタのシリアルナンバーが刻印されている。
オリジナルの桐箱には、「財団法人 全日本柔道連盟」の金文字が押されていて、現在の「公益財団法人」になる前のものだとわかる。

1964年の東京オリンピックを機にオリンピック競技となった柔道。国際化と伝統の維持という難しい問題を抱えつつ、ここまでよくやってきたのではないかと思う。そして今回のオリンピックの活躍だ。不祥事をも乗り越えて、強さを発揮している感じがして頼もしい限りだ。
レスリングも日本は強いが、私はあまり興味がわかない。レスリングはどうもかっこよく見えないのである。やっぱり柔道の方が見ていて豪快で見応えがある。
ぜひ2020年の東京オリンピックでも活躍してくれたらうれしいなあ。