徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 日本将棋連盟支部会員章

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中学生プロ棋士、藤井四段の活躍で、将棋界はいつになく世間の関心を集めている。
30年ぶりの連勝新記録を、14歳でプロデビューしたての中学生が達成してしまったのだから。
しかし、これから先は、将棋界の大ボスたるタイトルホルダーとの激突が待っている。そろそろストップをかけねばプロの沽券にかかわる。天才と呼ばれる中学生は、どう戦うのか。今後の展開が楽しみだ。

実はこの前の正月休み、羽海野チカ作「3月のライオン」という漫画にハマってしまった。中学生でプロデビューした高校生棋士が主人公の漫画である(現在も連載継続中)。絵柄が微妙に合わないなあとそれまで敬遠していたのだが、ふとしたきっかけで読んでみたらおもしろく、本屋で全巻一気買い。
プロ棋士の独特の世界や対局の迫力、女性漫画家ならではの心理描写など、読んでいて惹きこまれた。
また、東京月島周辺がモデルになっており、この辺を多少知る私としては、あーそうそうこんな感じ・・・と懐かしくも切ない感情を刺激されてしまい個人的にたまらない。
この漫画、主人公は周囲から天才とみなされる少年プロ棋士であるが、初めのうちは主人公の家庭環境などにまつわる暗くて不幸な話が多く、この辺で読む気を失う読者も多いんじゃないかと想像する。しかし登場する棋士たちはみな個性豊かで実に魅力的だ。そして、みなそれぞれ「負けられない想い」を背負って戦っている。孤独な主人公は、次第にそれに気づき、成長していくのだ。

さて、プロ棋士公益社団法人日本将棋連盟に所属しており、その下部組織として支部が全国各地にある
日本将棋連盟支部は本連盟の基礎をなす組織で、本連盟を支援すると共に緊密なる連繋を保ち、地方棋界の振興発展を目的とする純然たるアマチュア団体」であると公式サイトに説明されている。
年会費は3,000円。

画像のバッジは、その日本将棋連盟支部会員章だ。裏面に「日将連支部会員章」の文字とシリアルナンバーが刻印されている。
もっとも重要な駒である王将でなく、もっともありふれた駒である歩兵そのものでもなく、「と」成金をシンボルとしているのが、うがった見方かもしれないが味わい深い。将棋のルールの奥深さは、この「成金」にあるのではないか。最弱の駒でも一度敵陣に入れば、たちまち強駒に生まれ変わるのである。

どうしてこういうルールが生まれたのか、不思議な気もするなあ。
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