徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 国慶節記念バッジ(10周年)

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中国国慶節バッジは色々あるのだが、今日は建国10周年のバッジを紹介する。
上に描かれているのは平和の鳩、中央は国章。下には「1949-1959」とある。小ぶりなバッジだが、白地に赤の七宝と金メッキのコントラストが全体として柔らかいイメージを与えている。

建国から10年。しかし、この10年間の道筋は、あまりにも険しいもので、内政・外交とも大変な危機の連続。延々と続く国民党との内戦、朝鮮戦争への出兵、台湾海峡を挟んだ戦闘、反右派闘争に大躍進運動の展開と失敗・・・産みの苦しみというにはあまりにも壮絶だ。それらの危機を乗り越えた10年と、これからの平和への希望を込めて鳩が描かれているようにも思える。

だが、次の10年目の節目の年(1969年)は、「プロレタリア文化大革命」という世界史に名を残す、空前絶後の大混乱の中で迎えることとなる。・・・嗚呼。