徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 国慶節記念バッジ(1952年)

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今日から10月かあ、もう秋本番だねえ・・・などと思う今日この頃。秋の風情に耽るよりも、中華人民共和国の誕生日、国慶節に思いを馳せる私。「新中国」といわれた、かの国ももう59歳。来年は還暦なのであった。

というわけで、今日ばかりはやっぱりこの関係のバッジでしょう。
国慶記念」と書かれたこのバッジ。裏面を見ると、「1949-1952」とあり、建国3周年の時のものということがわかる。
ドドーンと毛沢東肖像と天安門が描かれており、もうワンパターンというか安定感あるというか、おなじみの形式はもうすでにこの時期には完成している。

考えてみれば、1952年の10月といえば、朝鮮戦争が硬直状態に陥っており、正式な休戦協定(1953年7月)まではあと10か月も残していた時である。
大軍を派遣した朝鮮戦争が終わってからは、中国にも一時的な平和が訪れるが、これ以降も相次ぐ対外紛争(インド、ソ連ベトナム、その他。一応、台湾海峡危機は国内問題に分類)に国内の政治動乱(反右派闘争、文化大革命、その他)など、この国の波瀾万丈はまだまだ続くのであった。

そろそろ還暦を迎えるんだから、少しずつ丸くなっていってほしいものだ、と思わずにはいられないのだが。