徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

北朝鮮 金日成・金正日バッジ(実物)

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北朝鮮ウォッチャーの視線が、ここに来て急に熱を帯びてきている。
というのは、来週の10月10日は北朝鮮労働党の創立60周年の記念日なのだが、金正日がついに後継
者を発表するのではないかと目されているからだ。

実は、朝鮮労働党大会は、1980年の第6回大会以来開催されていない。理由は色々あるが、要は経済が悪化の一途をたどる中、最高指導者の責任問題にならざるを得ず、党大会を開くに開けない、という状態が延々と続いてきたということだ。
が、ここにきて、朝鮮労働党にとって、60周年の記念すべき今年は格好のチャンス、年内に党大会が開催されるという。ついにこの機会に後継者指名が公に行われるのではと見られているのだ。

金正日の誕生日は、1942年2月16日とされているので、今年は満63歳のはずである。後継者がデビューから独り立ちするまでの猶予期間を考えれば、遅いくらいだ。金正日の公式デビューは30歳の時とされているが、これはあくまでも公式の話。実際には20代からすでに陰に陽に後継者としての存在感を明らかにしていたのだ。しかし、次の後継者は、ほとんど正体すら不明、ゼロからのスタートとなる。
結局後継者は誰なのか、ということに関心が集中するが、候補者は、日本で身柄を拘束されたあのデップリした長男(34歳)を初め、次男(24歳)、三男(22歳)の3人とされている。今のところ、誰が本命なのかは不明だ。(長男はイマイチ分が悪いらしいとも聞く)

さて、前置きが長くなったが、今日のバッジは金日成金正日の親子バッジ。元帥服を着た親子が2つの円の中に並ぶ。政治関係のバッジでは、現在の指導者と前指導者(特に建国の父など著名な人物)が並ぶ図は非常に多いのでデザインとしては珍しいモノではないが、共産主義を標榜する国で、父から子への権力委譲がここまで露骨なケースはあまりないのではないか。もっとも、金日成主体思想にせよ、金正日赤旗思想にせよ、実態は共産主義でもなんでもないのではないか。

問題は、次の後継者が決まったとき、彼のバッジが出るかどうかである。個人的にはその可能性は低いかなと思うが・・・でも、3世代の指導者が並んだバッジはぜひ見てみたい気がする。