徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 抗美援朝(朝鮮戦争)バッジ

イメージ 1

これはまたストレートなデザインのバッジで、中国と朝鮮の旗をバックに、中国人民志願軍の兵士が朝鮮半島の一画に銃剣を突き刺している図だ。よく見ると、突き刺そうとしている先には、小さく「美(=アメリカ)」の文字が。要するに、アメリカ侵略軍を朝鮮半島から叩き出す正義の人民志願軍、というわけだ。彼らは韓国軍も「南朝鮮のカイライ軍」と呼んでいたものだ。

あまり知られていないことかもしれないが、朝鮮戦争は世界一の大国・アメリカと丁々発止の戦いを展開したことで(中国人民志願軍は中朝国境近くまで北朝鮮軍を追いつめた国連軍=アメリカ・韓国軍を、半島の中央部まで押し返したのだ)、中国人にとっては愛国心をくすぐられるできごとでもある。むろん、国力を無視した戦いで大変な犠牲を払った。だが、2003年には戦争終結50周年を祝うイベントも盛大に開催された。
これから先、経済力を増した中国は、アメリカと角突き合う場面もますます増えてくるだろう。そんな時、やっぱり朝鮮戦争での戦いを思い出すかもしれないなあ・・・