徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

番外編・「バッジコレクター、中国を行く」(北京編・後)

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バッジコレクション事情は、だいたいすでに述べたとおり。
いよいよ今回の旅について語ることにいたしましょう。

さて中国。今回は6泊7日の日程で、はじめの訪問地は北京。
出発に当たって、いつも気にすることが何点かあるのですが、まず気になるのが円相場!年末にかけて、一時は1ドル=121円程度まで上がったドル・円相場は、なんとか116~117円程度へかろうじて落ち着いた。ドルと中国の人民元はほとんど固定相場なので、円安はダイレクトに響くのです。夏に行ったときは1万円が750人民元くらいだったのが、今回は670人民元くらいでした。
うーん、なんだかだいぶ損した気分。でもまだマシというべきなのかな。

北京は寒かった。最高気温は0~2℃、最低気温は-10℃近くまで下がる。幸い天気は良く、雪に悩まされることはありませんでした。
北京では、事前にメールで知り合いの業者やコレクターで到着を知らせていたので、彼らの元を訪問することがメインとなりますが、いろんな古物市場を見て回ることもひとつの目的となります。
週末には露天市があったりする(この辺の事情もしょっちゅう変化する)のですが、そういうところを回るにはとにかく早起きしなければなりません。普段夜更かし朝寝坊タイプの私ですが、中国滞在中は早寝早起きにならざるをえないわけです。

画像は北京の某骨董市場の様子。
このような露天形式の骨董市場(ノミの市)が、色んな街で開催されています。
それにしても、率直なところ、こうした市場で面白いモノを見かけることがとても少なくなったと思います。まあ、昔は私もコレクターとしてもレベルが低かったので、見るものどれも珍しく貴重に感じていただけで、今はその程度のモノには心を動かされなくなってしまった、という条件の違いもあるでしょう。
が、必ずしもそれだけではない。良いモノ、面白いモノがこうしたノミの市で見つからなくなってきた。
恐らく、収まるところに収まってしまったのでしょう。(こうした市場には、しばしば業者も訪れるのです。)
・・・などと文句を言いつつ、でもこうしたところも物色している私なのですが・・・
今回も、安いバッジなどは何点か購入しました。

となると、やはり頼みの綱はなじみの業者やコレクター筋の連中ということになる。彼らは私とは旧知の仲なので、これこれこういうモノが欲しいんだけど、といちいちリクエストすることは、もはやあまりありません。すでにこちらの好みはだいたい把握されてるわけで、彼らの紹介するモノはまず間違いがほとんどない。業者の中には、とんでもないモノ(ニセモノとか)を平気で売りつけようとする厚顔無恥なのもいるが、私が懇意にしている連中は実にスジが良いモノを揃えてくるので、いつも感心させられてしまいます。コレクションは、いかに信頼できる人にたどり着き人脈を築けるか、で勝負は決まるのではないかと最近は思うようになっています。それ自体がコレクターの貴重な財産だと。まして、こちらは異国の人間なのですから。
北京には、私にとってアテにできる人間が複数いるので、確実に収穫を得ることができるのです。空振りということが、絶対にない。

北京に着いて2日目は、なじみのコレクターと夕食まで共にしました。ウサギ料理(鍋)というのを初めて食べましたが、独特の風味があるものの、思ったよりあっさりして美味でした。
彼との出会いは、もうかれこれ5年以上になります。まったく、ひょんなきっかけで知り合ったのですが、彼の集めてくるものは本当に筋が良い。私よりも若いようですが、コレクターとしてとても信頼できるのです。
実は、彼は日本軍モノにも関心を持っていて、主として他のコレクターに売っているようですが、気に入ったものは自分でも集めてもいます。私もコレクターとして、良いモノを手に入れたときの嬉しさはすごくよくわかるので、最近は彼が欲しいというモノはできるだけ持っていってやるようにしているのです。
ま、持ちつ持たれつというか。
彼からは、辛亥革命記念章など、すばらしい奬章類(メダル)を含め、色々と興味深いものを手に入れることができました。

北京から上海までは夜行列車で行きましたが、彼は北京駅のホームまで見送りしてくれました。
「また来年会おうぜ」と。