徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

アルバニア 勇敢行動勲章

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仕事から帰ってきてみてビックリ。証券取締法違反で、ライブドア堀江社長逮捕のニュース。
ニュースはこればっかりだ。しばらくはこの騒ぎも続くんだろうな。球団買収、選挙戦、年末には流行語大賞なんてやってたばかりというのに、今や拘置所の中だ。なんだこの転落ぶり。

時代の寵児というか、資本主義の申し子ともいえる存在だが、はかないものだなあ。今までの堀江社長の軌跡などをさんざん放映されているが、なんだかウンザリしてきた。あんまり長時間見ていていい気分になる男ではないなあ。

というわけで、今日は敢えて、資本主義とは真逆を行った国家がかつてあったことを思い出したい!(←強引なツナギだ)
それはアルバニア。正式名称「アルバニア人社会主義共和国」(現アルバニア共和国)!

90年代にはいるまで、バリバリの共産主義国家を貫いたアドリア海の小国。この国はすごいよ!
受験のため、地理を勉強していた私だが、あまりに強いインパクトが、その後も残ったほどだ。

トルコに長らく支配されていたため、イスラムの影響が強いのだが、それが共産化した。しかも、共産化したにもかかわらず、やがてソ連に敵意を向け、ユーゴスラヴィアとも敵対し、COMECONにもワルシャワ条約機構にも参加せず、一時は中国と接近するも、米中国交樹立後は中国とも断交。
こうして、90年代に体制が崩壊するまで、鎖国体制を継続し続けた。それも、北朝鮮以上の、バリバリの鎖国体制を。

さらにスゴイのは、憲法で「無宗教国家宣言」までした。こんな宣言、(実態としての宗教弾圧はともかく)どの共産主義国家もしたことはない。外国からの借款禁止もした。毛沢東思想の影響か、国民の民兵化を重視し、国土のいたるところにトーチカを作りまくった。ハリネズミ鎖国体制は、労働党のホッジャ第一書記の独裁により維持された。

私は、この東欧の最貧国・アルバニアに昔からいたく関心を寄せていて、バッジやメダル類を集めてきた。ライブドア事件を機に紹介するのも変かもしれないが、ホリエモンのニュースを聞きつつホッジャ書記に思いを馳せるのも歴史の妙味と思ってくださいな。

前置きが長くなってしまったが、この勲章は第2次大戦ナチスドイツやファシストイタリアと戦った兵士を称えるために設立されたもの。
・・・なんというか、実にアルバニアらしい勲章と言わざるを得ない。陳腐なデザインと安っぽい作り。集めていながらケチをつけるのもなんだが、ホッジャ同志、もうちょっと何とかなりませんかね~と言いたくなる。