トリノ五輪までもうわずか。おお、あと9日だ。
日本の選手はどこまで活躍できるだろうか。いろんな予想が立てられているようだけど、どうかなあ、実際はかなり厳しいんじゃないかなあ。もっとも、ある程度日本選手が活躍してくれないと、やっぱり盛り上がらないのも事実。
それにしてもなんでオリンピックって「メダル」を争うんだろうね? 「ワールドカップ」は、杯なのに。
で、関係ニュースをネットで見ていたら、ちょっとした発見をした。
開会式と閉会式が行われるスタジオ・オリンピコ。
記事いわく「ムッソリーニが政権をとっていた1933年につくられたサッカー・陸上競技場で、今もその時代の塔が残されている」。えっ、どれどれ?
写真を見て、思わず笑いがこみあげた。
会場入り口にある塔というのが、古代ローマを彷彿とさせるアーチ作りなのだ。ファシストの趣味丸出しだ。ムッソリーニ風建築とでも言うべきか。
(http://www2.asahi.com/torino2006/data/TKY200512210324.html)
オリンピックが開幕すると、きっとその様子はテレビ映像でも見ることができるだろう。なんかオリンピックの楽しみが増えた気がする。
とにかくイタリア・ファシスト党は、古代ローマが大好きで、何かにつけてマネをした。周辺国への侵略も、ローマ帝国の版図を意識したものだ(侵略される側にとっては迷惑千万だが)。
軍事や社会制度にも古代ローマのエッセンスを盛り込んだ。なかにはほとんど珍妙な趣向としか思えないものもあるが、偉大な大帝国への憧憬はそれほど深かったといえる。
ファシスト党のシンボルマークは、古代ローマ執政官の護衛が掲げた古代ローマの「斧束棹(斧を巻いた束)」である。
改めて見ると、いかにも古めかしく不思議なシンボルという感じがする。