徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

ユーゴスラヴィア エスペラント1937年ザグレブ大会

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サッカーには関心がないとかなんとかいいつつ、しっかり見てしまった日本-クロアチア戦。ああ、0-0のまま最期まで引っ張られるのは、どうもストレスが溜まるなあ。オマケに、御丁寧にもその後始まったブラジル-オーストラリア戦まで見てしまったよ。
おかげでなんだか今日は調子が出なかった。アホかオレは・・・

クロアチアの赤白格子模様はなかなかいいな。いつでもクロアチア人はあの模様が大好きのようだ。それにしても、日本チームの「ジャパンブルー」ってなんなのだろう?なぜ青?

首の皮一枚で繋がったと言うより、あまりにも厳しすぎる決勝リーグ進出の道。最期の最期でブラジルにトドメを刺されるのか。それとも一矢報いるのか。うう、それにしてもサッカーって見てて疲れる。

クロアチアモノなどないと思っていたら、あった、ありました!
クロアチア首都のザグレブで開催されたエスペラントの1937年大会バッジ。
1937年は、エスペラント誕生から50周年の記念すべき年である。この年の世界大会は、エスペラントの生みの親ザメンホフ博士に敬意を表してか、ザメンホフ博士の母国ポーランドで開催された。
してみると、このバッジは世界大会ではなく、ユーゴスラヴィア国内大会か記念イベントで作られたものだろう。

これは私見だが、どうもエスペラントバッジはユーゴスラヴィア製のモノが多いような気がするのだ。
多民族・他文化の軋轢を克服するために、国際共通語エスペラントに解決の糸口を見つけようとしたものか。ヨーロッパの中でも、ユーゴスラヴィアエスペラントが盛んであったらしい。

もっとも、ユーゴスラヴィアにおける国内多民族融和の試みは、すべて水泡に帰した。20世紀も終わろうとする頃になって勃発した悲惨な内戦の末、クロアチアセルビア・モンテネグロマケドニアボスニア・ヘルツェゴビナスロベニアに分裂。さらについこの間、セルビア・モンテネグロもついに分割する道を選択。・・・

融和よりも、対立と分裂のほうがよほど容易であるという人間世界の現実か。だからエスペラントは嘲笑されるのだろうか。

まあ、サッカーに限って言えば、クロアチアセルビア・モンテネグロもワールドカップに駒を進めていて、分裂前のサッカー強国ぶりがしのばれる。