徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

エジプト アッバスⅡ世バッジ

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珍しいといえば珍しいかも知れない、エジプトのバッジ。
「ABBAS KHEDIVE OF EJYPT」とあるとおり、この肖像の男はアッバス鏡ぁKEHEDIVEとは、エジプト総督を意味する。1892~1914年まで、この地位にあったのがアッバス鏡い任△辰拭
当時作られたバッジである。

当時エジプトはオスマントルコ帝国を宗主国としていたが、第一次大戦が開戦するとイギリスが進出、オスマントルコ帝国はエジプトへの影響力を失う。

トルコ人ムハンマド・アリ・パシャのひ孫で、そもそもの出自はエジプト人ではない。このバッジの肖像も、トルコ帽を被りヒゲをたくわえており、実にトルコ人風である。
彼自身は、少年時代からイギリスに渡り、その後、カイロ、ウィーン、ローザンヌの各地で教育を受け、母国語のトルコ語の他、アラビア語、英語、フランス語、ドイツ語を話したという。

第一次大戦では、トルコ側にたって戦い、スエズ運河攻撃に参加するも敗戦。
戦後、1922年にはエジプトはイギリスからの独立を果たし、アッバス鏡い郎粘釮料軻弔箸靴董1944年スイスで客死した。