徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 国防部軍馬防疫所証章

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「国防部」とあるが、正体は中国のもの。数年前、北京のノミの市で入手したシンプルなバッジである。
「部」という組織は、日本でいえば「省」に相当する。まあ、国防省である。

作製時期ははっきりしないが、おそらくは中国の国共内戦時のものではないかと思われる。1946年に軍事委員会が解散し、国防部が発足。国民党が台湾に移った後も、現在までこの名称が継続している。

軍馬防疫所というのは、軍の獣医が務める部所の名前なのであろう。
とにかく、馬も病気をする。カゼをひく。内臓疾患を起こす。蹄の障害も深刻である。
それに各種伝染病に対しては、それぞれの病気を予防するためのワクチンが開発されている。

なんといっても、人間にとって、役に立つ動物といえば犬と馬である(肉用畜は除く)。戦争の時ももちろん人間とともに戦場に立つ。特に馬はその機動力と牽引力で古代から戦争に欠かせない動物である。
しかし、実際には戦いで傷つき倒れる馬よりも、病気や栄養不良などで失われる馬の数のほうが多かったであろう。
そこで獣医が活躍することになる。

シンプルなバッジながら、軍馬防疫所という特殊な部署のバッジとして、なかなかレアな一品だと思う。
ま、だからといって価値があるってわけでもないだろうけど・・・