今月19日、突如発生したタイ国軍のクーデター。タクシン首相の不正に非を鳴らしたこのクーデターは、国民の支持を受けているようで、それだけ首相への国民の不信と不満が高まっていたことがうかがえる。
身内や取り巻きを優遇する利益誘導体質には以前から強い批判があったが、ここまで事態を悪化させてしまったのは、やはり権力者の驕りと鈍感であったか。
タクシン首相はニューヨークへ外遊中だったが、そのままイギリスに移って亡命生活を送ることになりそうなもよう。
クーデター側は国王を尊重する姿勢を打ち出し、国王側も首相を見限ったのか、クーデターを了承する態度を見せた。このことがクーデター支持の世論を形成させた大きな要因であったことは間違いない。
私としては、タイくらいの国であっても今どきクーデターって発生するんだなあ、などと素朴な印象を真っ先に感じたものだ。
というわけで、今日はタイにちなんだものを紹介しよう。
タイを代表する勲章は王冠勲章と白象勲章だが、どちらもいかにもタイらしいデザイン。特に私は神の使いとされる白象をデザインした白象勲章が愛らしくて好きである。
といってもそのものを持っているワケじゃなくて、手元にあるのは白象勲章の略綬、あるいは略綬の形をしたバッジ(タイピン?)である。
始めは略綬かなと思っていたが、手に取ってみるとあまりにもツクリが雑すぎ、正式なものとはちょっと信じられない。遠目に見るとそれなりには見えるんだけど・・・
比較対象がないのでなんとも言えないが、ここでは略綬の形をしたバッジということにしておこう。