タイは王国だけに勲章の種類が豊富な国だが、最もメジャーな勲章といえば、王冠勲章とこの白象勲章だろう。外国人にもしばしば授与されるので、日本人にも比較的有名かもしれない。
個人的好みから言っても、王冠勲章はあまりおもしろみを感じないので、こっちの白象勲章の方が好きである。
個人的好みから言っても、王冠勲章はあまりおもしろみを感じないので、こっちの白象勲章の方が好きである。
白象勲章は、8階級からなり、一番上の特級から一番下の7級まである。これは上から3番目、日本風クラスでいうと勲二等ということになる。首からリボンで提げるタイプの勲章である。
中央にシンボルの白象を七宝で彩色し、周りは蓮の花弁を思わせる形に赤と緑で彩られている。全体に、いかにもアジアな雰囲気が漂う。
タイでは白い象は特に神聖とされる動物で、勲章に描かれる白象もいかにもありがたい雰囲気。シャカ誕生伝説にも白象が登場する。
白い動物といえば、遺伝的先天異常による「アルビノ個体」というのがあるが、そういえば、山口県岩国に白蛇を祀る神社や白蛇(アオダイショウのアルビノ個体)飼育施設を見に行ったことがあったのを今思い出した。これは天然記念物になっている。
白くぬめるような体に赤い目が光り、確かに神秘的な雰囲気を十分に漂わせていた。神の使いとされてきたというが、ムベなるかな。
白くぬめるような体に赤い目が光り、確かに神秘的な雰囲気を十分に漂わせていた。神の使いとされてきたというが、ムベなるかな。
白象は伝説上だけの存在ではなく、実際にいるらしい。とはいえ、完全に全身真っ白、というものでもないらしいのだが・・・。
でもまあ、ヘビでも神聖な雰囲気たっぷりなのだから、巨体の象でははたしていかばかりか、と想像させられる。
でもまあ、ヘビでも神聖な雰囲気たっぷりなのだから、巨体の象でははたしていかばかりか、と想像させられる。