徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

アメリカ シルヴィア・パンクハーストのバッジ

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いわゆるアメリカの政治的なプロテスト・バッジ。アメリカの左派、労働組合バッジとともに手に入ったもの。ごく最近のものと思われる。

シルヴィア・パンクハーストはイギリスの女性参政権運動で知られるが、母エメリンとともにイギリスでは著名な女性運動家である。母といい娘といい、日本にはこれほど激しい女性運動家はいないのではないかと思う。
イギリスで婦人参政権を勝ち取り、晩年はエチオピア独立運動に参加したという女傑。
私生活でも45歳にして非嫡子を出産したというから、政治運動を地でいく展開だ。
日本で語られるフェミニズムジェンダー論など、彼女たちの火を噴くような戦闘的活動に比べれば、全然ぬるすぎといってもいいくらいだ。

「資本主義は間違った社会システムであり、粉砕されなければならない。私の人生は資本主義の粉砕に捧げる。」
・・・まあこういうバッジを現代資本主義の総本山アメリカで製作されるというのも、なんというか、アメリカの広さを感じなくもない。
評価はいろいろあれど、社会の不正と差別には、見て見ぬふりをできなかった人だったのだと思う。