蒋介石の長男だが、顔も性格も全然似てない気がする。蒋介石亡き後、新しい台湾発展の道を切り開いた男だ。国民党独裁主義・軍人色バリバリの蒋介石に比べ、蒋経国は台湾の経済運営に心血を注ぎ、高度経済成長を実現した。
また、自らの後継者に台湾人である李登輝を選び、自ら蒋介石体制に実質的に幕を引いた。金正日にはできそうもない見事さである。台湾での評価が高いのは、そんな彼の身の処し方にも理由があるのだろう。
ところで、そんな蒋経国だが、私が唯一まともに読んだ、小林よしのりの本、「台湾論」ではまったく無視されている。まあまともに期待する方が悪かったかもしれないけど。
日本では蒋経国は、評価以前の問題で、知名度自体が低い。しかし、それは台湾に対する関心がないということの表れでもあるんじゃないかと思う。私は、彼を非常におもしろい男だと思っているので、残念なことである。
バッジは最近友人から譲ってもらったもの。６０という数字と「寿」らしき文字が見えるので、蒋経国の還暦記念バッジではないかと想像している。
