徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 蒋介石バッジ

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私にとって、職場に通うメリットのひとつは、毎日たくさんの新聞を読めることだろう。
時間がないときも多いが、いろんな新聞を読んでいる。ニュースだけではなく、投稿やコラム欄も、よく読むとおもしろい(つまらないのもあるけど)。新聞は、読み物でもあるのだ。

そんな私が、おお!と目を見張ったのが2月2日(金)の読売新聞夕刊。
蒋介石ばっかり119体」・・・台湾中から蒋介石銅像を集め、公開している男・曽栄鑑氏の話であった。観光スポットとして人気を集め、大陸からの台湾への観光が間もなく全面的に解禁されることとなっているが、その影響で観光客の増加が見込まれているという。蒋介石料理やミヤゲ用蒋介石ミニチュア販売など、「蒋介石テーマパーク」を目指しているのだそうだ。

民主化が進んだ90年代以降、多くの蒋介石像が破壊・撤去される中で、この人はせっせと集めたのである。先日紹介した四川人毛沢東バッジコレクター王安廷氏と似ているなあ。
今も蒋介石には反感を持つ台湾人も少なくなく、冷ややかな目で見られることもあるそうだが、曽氏はめげたりはしないのである。
ああ、コレクター魂。

「台湾にはまだ1万体はあるはず。優れた作品は軍に多く残っているそうです」と語る。
「軍に残っている」って、この人、明らかにそれ狙ってるよ!(笑)でも1万体という数もすごい。大陸でも多数の毛沢東像を造っていたが、もう一方の中華世界・台湾でもやっぱり同じようなことをしていたのだなあと改めて感じる。
いやー、正直、今度台湾を訪れる機会があったら、ぜひ行ってみたい!と思わせられる記事であった。

というわけで、今日は蒋介石バッジを紹介しよう。蒋介石像は持ってないが、蒋介石バッジならたくさん持ってるんだぜ。
「領袖肖像」と書かれた、なんだか素朴な蒋介石の肖像(あまり出来はよくない)。
毛沢東バッジを見慣れた目には、背景が青色というのはすごく違和感があるが、青と白は国民党のシンボルカラーなのである。味わい深い一品だ。