徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

台湾 蒋経国バッジ

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私はいつも日本における蒋経国知名度の低さが解せないし、不満でもある。何だかかんだ言ったところで、日本人の台湾に対する関心の低さを表しているようにしか思えないからだ。

・・・まあそれはそれとして。
開発独裁型のリーダーとして、共産主義中国と対峙しながら、台湾を経済発展させた功績は極めて大なるものがある・・・と思う。
蒋経国は、蒋介石の後継者として、約15年実質的に最高指導者の地位にあり、そのため彼の肖像バッジもいろいろな種類が作られているようだ。

今日の一枚は,国旗と蒋経国肖像である。この肖像が、最もポピュラーなものである。
いつみても、なんとも言えない風貌だなあ・・・と思う。
これが、父・蒋介石との激しい対立を経て、後継者として活躍、冷戦対立の厳しい国際環境で台湾の地位を確立させた大政治家の顔である。
いかにも軍人軍人した蒋介石とは、まったく似ても似つかない。性格的にも、大きく違っている。

その後、蒋経国は、自ら蒋家による支配体制に幕を引き、台湾人である李登輝に後を託すことになる。
この辺の引き際、台湾の将来像を見据えた対応が、実にクール(カッコイイ)と私の目には映るのである。
政治家の世襲問題が取りざたされている日本だが、何だかレベルが違うなあという感じ。
さらに、何がどうなっているんだかさっぱり分からない北朝鮮などとは、何もかもが違う感じがする。

台湾で彼の評価が極めて高いのも、実にもっともなことと思う。