1937年8月、第二次
上海事変に勝利した日本軍は、
中華民国首都である南京攻略を目指して進軍。包囲戦の末、12月13日、南京は陥落した。しかし、南京を脱した国民政府ははるか奥地の
重慶へ遷都。
日中戦争は泥沼化していく。ちなみに、南京防衛線の司令を務めていたのが
唐生智で、この人が贈った記念メダルは以前紹介した。
「首都抗戦蒙難同志会」というのはよくわからないが、字面から想像するに、戦争で家財や肉親を失った市民の互助会的な組織ではなかったかと思う。バッジの上部、青天白日章のまわりに飛び散った赤い血が被害の大きさを表現しているようだ。
おそらく戦後(内戦期)のバッジではないかと思われる。