徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

キューバ 「抗戦勝利」バッジ

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キューバシリーズはとりあえず今日まで。今回はもう少し古いバッジを紹介する。
中華民国国旗「青天白日満地紅旗」がたなびくバッジは、これも実はキューバのバッジである。旗の周囲には、「1937 1945 VICTORIA 抗戦勝利」の文字が見える。
1937年は、もちろん廬溝橋事件が起こって日中戦争が始まった年で、1945年は日本の敗北と中国の勝利が決定した年である。
第2次大戦中のキューバは、外交的にはアメリカの従属的立場で、もちろん中国を支援する立場である。このバッジはキューバ・中国の友好協会のようなところが作ったのかもしれない。「抗戦勝利」という漢字がなんだか印象的だ。海外で作られたバッジ上の漢字というのは、形が変でしばしば読みとりにいことも多いが(ためには全然デタラメなモノもある)、これは読みやすく正しい楷書体である。

キューバでまで「抗戦勝利」バッジが作られていたと思うと、なんだか第二次世界大戦の広がりの大きさというのを感じざるを得ない。我々日本人としては、特に。