しかし、明治神宮の崇敬会が組織されたのは、意外なことに戦後になってからだ(昭和21年6月1日設立)。もっと古い組織かと思っていたので意外だ。
だが、それ以前にも別の支持者団体があったようである。今日のバッジは明治神宮特別会員章である(正式名称ではないかもしれない)。
神鏡の形に「明」の字を入れたバッジで、純銀製。赤と薄緑の七宝が美しいバッジである。中央部は別パーツでややふくらみを帯び、裏面のピンも丁寧なツクリのバッジで、小さいながらちょっとした高級感が漂う。粗製濫造、という感じはまったくない。
どうやら神社への寄付金によってこのバッジが交付されたようだが、待てよ、大正時代の2万円といったらけっこうな大金じゃないのか?
気になったので、さっきちょっと調べてみた。
昔の値段が、今ではいくらになるのか単純に比較するのは難しいのだが、日本銀行のサイトで企業物価指数が公開されている。これをモノサシとして暫定的に比較をしてみよう。
昔の値段が、今ではいくらになるのか単純に比較するのは難しいのだが、日本銀行のサイトで企業物価指数が公開されている。これをモノサシとして暫定的に比較をしてみよう。
企業物価指数の比較は次のとおり。
大正4年(1915):0.625
平成18年(2006):698.4
つまり、この91年間で1117.44倍になったということになる。
大正4年(1915):0.625
平成18年(2006):698.4
つまり、この91年間で1117.44倍になったということになる。
ということはつまり・・・当時の2万円は、2,200万円以上の額に相当する! いや、計算間違いじゃないよねこれ?
うへぇ~、これはどうもけっこうな金持ちの人だったのだね、このバッジの所有者は。
うへぇ~、これはどうもけっこうな金持ちの人だったのだね、このバッジの所有者は。
だが、2千万円の寄附の代償がこんなバッジひとつじゃ全然割に合わないのでは・・・と不信心な私は思ってしまったことである(バッジ以外の特典もたぶんあったとは思うが)。
なお、私はノミの市でこのバッジを買ったのだが、その値段はたしか500円だった。
(こういう比較はイミないけどな)
(こういう比較はイミないけどな)