徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

アルバニア 独立30周年・35周年パレード参加記念バッジ

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世の中には変な人がいるもので、よくオモチャコレクターなどが「たくさんのオモチャに囲まれて、眺めていると、ホント仕事の疲れも癒されますねー」とか言うのを聞くことがあるが、アレはいったい何なのだろうか。
まさに妄言。一体なにを考えているのやらまったく理解不能だ。どのように間違った人生を送ればそのような妄想にとりつかれるのか、想像すら困難である。
ブリキのおもちゃなんかの、ソフビなんかの、まあ人形でもミニカーでもいいんだけど、一体なにがよいのかサッパリ分からぬ。どんなレアモノ、お宝オモチャに囲まれたところで、断言してもよいが、絶対にオレは癒されたりなんかしない。癒されてたまるか。

まあそういう人は、私のようにバッジに囲まれ、手のひらに転がすときに感じる真の癒しを、無上の幸福感を知らないのである。彼らはきっとガンメイなモウソウにとりつかれて、めくるめくバッジのこの魅力も知らないままに死んでいくのであろう。なんて、ああ哀れな人たち。
現世ではもう無理だけど、せめて来世では幸せになってね!と願わずにはいられない。


それはさておき(笑)。

今日はヨーロッパでもマイナーな国家、アルバニアのバッジでも紹介しよう。
このバッジは、独立30周年と35周年パレード参加記念バッジである。赤旗を掲げた兵士が描かれている。下の赤黒のストライプは、ナショナルカラーを表している。アルバニア国旗は赤地に黒い双頭の鷲である。
アルバニアの独立は1946年1月なので、それぞれ1976年と1981年のものということになる。まだまだ労働党のホッジャ体制バリバリの時代である。
裏面には、「アルバニア人民共和国独立30周年(35周年)パレード参加者」という意味のことが書いてあるようだ。

しかし、よく見てほしい。
30周年と35周年のバッジを並べたが、35周年のバッジでは、30の「0」を、無理やり「5」に直しているのが分かる。5年前に使ったバッジの金型を強引に削りなおしたのである。
裏面も同様で、30が35にされている(丸印を付した部分)。
いやまあ、直すなら直すでもよい。5年前の型をリサイクルするのもいいだろう。でも、肝心のデキがこれじゃあちょっと、考え直してもよかったんじゃないかと思いたくもなる。

私もいろんなバッジを見ているつもりだが、ここまで露骨で強引なやり直しというのはかなり珍しいのではないか。しかもこれ、国家の公のパレードの参加者に与えられたバッジのはずなのに・・・。
アルバニアバッジもこれまでいろいろ紹介してきたが、この強引さ、貧乏ったらしさも、この国ならありうることではある。