徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 どこかの教育委員会のバッジ

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大分県教育委員会の教員採用・昇進人事について、不正の実態が明らかになりつつあり、今大きな問題となっている。長年にわたり、組織的に行われてきたことがわかってきたからだが、それだけではない。他の都道府県でも大なり小なり似たような状態じゃないのかという疑念が生じているからだ。
いや、みんな漠然と「いかにもありそうな話だ」と思いながらこのニュースを聞いていたんじゃないだろうか。
教育の世界って、かなり閉鎖的らしい、というのは多くの人の共通認識だろう。

ところで、このニュースを初めに聞いたときは、なんというひでえ話だろうなあと不正に対して単純に義憤を感じていたのが、内容を詳しく知るにつけ、だんだんとその気持ちは萎えつつある
不正の中心とされる人物も、不正には強い葛藤を抱いていたらしいこと。しかも、県議や国会議員から口利きや圧力もあったとみられること。
抗しがたい圧力に屈し、悩みながら不正を行ううち、「なんでこんなに悩む必要があるんだ。どうせ不正を行うなら自分が得したところで同じじゃないか」という気持ちになっていったんじゃないかという気がしてきたのだ(真相はまだよくわからないけど)。

もちろん、だから仕方ない、ということにはならない。金品を自らの懐に入れていた事実に、弁解の余地はない。不正は不正、しかも重大な不正だ。
しかし・・・
「汝らのうち罪なき者は石もてこの女を打て」と、キリストの言葉が耳に蘇る。
こういう世の中の複雑さというか、人の心の弱さというのは、子供たちにはなかなか理解できないだろうな。でも、「天国に行くには、地獄への道を熟知すべきである」という言葉もまた真実だと思うなあ。

というわけで、今日は教育委員会のバッジを紹介しよう。
桜の花(八重?)の中央に、「教委」と篆書体で書かれたバッジである。どこのモノなのか、いつのモノなのかはまったくわからない。この2文字から、ただ教育委員会のバッジらしいと推測するばかりだ。

それにしても、今回の問題は全国に波及するだろうが、こういう問題がマスコミに明らかにされるまで告発糾弾できなかった日教組かなり情けないんじゃないだろうか。その程度のものなんだなあ、って。