徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 文革期「夜光」毛沢東バッジ

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誰でもビギナーの時代というのは絶対にあるもので、コレクター道においても、それは必ず通らなければならない関門である。でもまあ、別に義務や強制でやらされているわけでもなく、好きでやっているのであって、けっこうハッピーな時代であった・・・ように思う。私の場合。

ビギナーにはビギナーなりの苦労や情けない体験は付きものだが、何しろ見るもの聞くものみな珍しく、めまいがするような楽しさを味わった。今じゃ無理だね。
もちろんこれでもけっこう奥の深い世界なので、簡単に見極めたなどと言うつもりはないが、大したモノでなくても手に入れて喜んでいられたあの頃は、ハタ目にはどうあれ、幸せであった
今ではどんどん要求水準は高くなるばかりで、ますます、ありきたりのモノでは満足できなくなりつつある。これは果たしてハッピーな変化といえるのであろうか?

さて、私が毛沢東バッジに入れあげ始めた頃、当時は今ほど情報がなかったせいもあって、その多様さに目を見張ったものだ。
中国で初めて「夜光毛沢東バッジ」を見つけた時は驚いた(ウブだったなあ)。
手のひらの中で薄ボンヤリ光る毛沢東の像。こんなモノまであったのか!と思ったものだ。
実は、夜光毛バッジ自体は、そう珍品でもなく、たくさんの種類が存在している。

毛沢東思想是不落的太陽~♪」という歌があったが、それをバッジで表現したのが、この夜光バッジじゃないかと思っている。暗闇でも光る毛沢東、という形で。
もっとも、実際の夜光毛バッジは、「沈まない太陽」、というより「青白い月光」という感じだが、まあその辺は大目に見ていただきたい。
実際に部屋の電気を消して光らせてみると、光るとわかっていても、実際に見るとけっこうなんだか楽しいモノである。
文革時代の中国人も、こういうオモチャ的発想を喜んだのだろうと思うと、ちょっとユカイである。
このバッジも、私のコレクション中の夜光毛バッジで、毎晩私の部屋の片隅で光っている(笑)。

ちょっとおもしろいのは、このバッジ、毛沢東+マンゴーバッジなのだが、毛沢東と一緒に、皿に置かれたマンゴーも一緒に光る。この、ちょっとしたアイデアが何となくうれしい。

えー、なんでマンゴーが毛沢東と一緒に登場するのかと疑問に思うムキもあろうかと思うが、その辺はそのうち改めて。この話、ちょっと長くなるのでとりあえず割愛。