徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 手製の文革期毛沢東バッジ

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世界の徽章文化を語る上で、特異な地位を占めると思われるのが、中国文化大革命期の毛沢東バッジであり、それについてはこのブログでも何度も取り上げてきた。
もうずいぶん昔、中国で安い毛バッジをまとめ買いしたとき、混じっていたのが画像のバッジ。
毛沢東選集」(毛沢東著作集)をかたどった本型の毛バッジはメジャーなタイプで数も多い。これを、当時手製で作ったのがこれ。
厚みのある透明アクリル板を本型に削り、そこに小型の毛バッジをはめ込んで作ってある。
毛沢東選集」の文字と赤い星マークは、彫刻刀で削り色を塗り込んである。

雑誌などから切り取った写真を貼り付けたりした簡単なモノから、貝殻を削り出して作ったモノまで、さまざまある。文革当時、「アイディア毛沢東バッジコンテスト」でも開催してたんじゃないかと思うくらいの多様さで、あきれるやらおかしいやら。
ホモ・サピエンスのモノづくりの執念、コレクションの情熱は、政治的抑圧の時代にあっても衰えることはないのであった。