徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

北朝鮮 祖国解放記念メダル

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今日は、北朝鮮の建国60周年の記念日になるが、予定されていたはずの軍事パレードが行われなかったり、金正日総書記の姿が確認されなかったりと、最近韓国筋で流れている「金正日の健康悪化説」を裏付けているかのようにもみえる。記念行事が行われても行われなくても、国際社会をヤキモキさせる北朝鮮である。

もっとも、金正日の健康悪化説や、甚だしきは「死亡説」さえこれまで何度も何度も流れているので、今回の状況がすぐそれらの深刻な変化と結びつけるのは難しい。
本当に最高指導者の異変があったなら、それを隠蔽するために、予定どおりの行動がとられるかもしれないとも考えられるからだ。要するに、現状ではなにもわからない、のである。

さて、今日は久しぶりに北朝鮮モノを取り上げる。
1985年に制定された「祖国解放記念メダル」である。
マントを風になびかせ、銃を片手にラッパを吹き鳴らす兵士の姿が描かれている。このメダルはよく北朝鮮の兵隊がつけているのが各種映像でみられ、私はこのメダルは軍のモノかと思っていたら、必ずしもそうでもないらしい。党や国家に傑出した貢献をした兵士、労働者などが対象らしい。
が、多くの兵隊がこのメダルを胸にしているようで、かなり授与数は多そうに思われる。海外にコレクションアイテムとして流れている数もやっぱり多く、実際相場も安い。
そんなわけで、北朝鮮ではこのメダルの授与のハードルはそれほど高くないのではないか、というのが私の実感である。

ここに紹介したメダルはケース入りなので、ケースを開いたところの画像を掲載した。
赤いジュエリーケースを思わせる箱に収まっており(北朝鮮の新しいメダル、勲章でしばしば見るケースだ)横長の略綬は、メダルのリボンと同じく赤一色。