徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

北朝鮮 金日成・金正日バッジ

イメージ 1

北朝鮮建国式典に姿を現さなかったことから、急遽浮上した金正日の健康悪化説。不明な部分も相変わらず大きいが、伝えられる情報を総合してみるに、今度ばかりは本当にやばそうにも見える。

独裁者の常として、後継者問題は実に深刻である。子供を後継者にするにしても、実力のある者を選ぶのか、最も年長者を自動的に選ぶのか。現在、後継者候補として取りざたされている名はあがっているが、結局その問題をどうするかによる。

何より皮肉なことは、アメリカを含めて周辺国としては、金正日がいなくなって北朝鮮がコントロール不能な混乱に陥ることこそが最も恐れる事態である。国際テロ支援国家にして非人道的圧政を強いる悪の権化が倒れてハッピー、というわけにはならない。それどころか、死なれちゃ困る、元気になってもらいたいと思っているようにみえるというのが、何とも皮肉である。
拉致問題も、それを指示した人間がいなくなれば進展しそうなものの、それどころか今後の見通しすらなくなってしまった。こうならいっそ、日本から専門医師団を派遣したらどうかと思うほどだ。
悪の権化だろうと、無秩序や混乱に陥るよりは遙かにマシ、ということがよくわかる。
「現在は回復中」、という韓国の情報もあるが、何よりも韓国自身がそう信じたがっているんじゃないかと思ってしまう。

というわけで、今もまだ確実な情報がほとんどない中でいろいろと憶測だけが飛び交っているのだが、その渦中の人物のバッジを紹介する。
朝鮮労働党旗の中に描かれた、金日成金正日のバッジ。2人とも軍服に身を包んでいるが、歯を見せてにこやかに笑っている。
金日成の時代には、生前は笑顔の金日成バッジはついに登場しなかったが、金正日時代にはすでに笑顔の肖像がバッジに登場している。この辺も微妙に時代を映しているような気がする。

独自のバッジ文化を築いてきた北朝鮮。今後どうなっていくのか、目が離せない。

(こちらも別種類の金親子バッジ。)