10月1日は中国の国慶節、10月10日は辛亥革命記念日ということで、10月は中華人民共和国と中華民国の建国記念日が集中している月である。
かつて、大陸と台湾の政治対立がもっと深刻だった頃には、祖国を遠く離れた日本の中華街(横浜や神戸など)では、どちらの日を祝うかによって、政治的立場を明らかにせざるを得ない時期もあったという。
かつて、大陸と台湾の政治対立がもっと深刻だった頃には、祖国を遠く離れた日本の中華街(横浜や神戸など)では、どちらの日を祝うかによって、政治的立場を明らかにせざるを得ない時期もあったという。
ところが、この国は不運なことにそのスタートから、国内的統一を欠き対外的圧力に耐えかね、強力な集権国家を目指しつつ、それを実現できないまま妥協と変則の運営を余儀なくされる。
難産の末生まれたこの国は、結局健全に生育できずに38年の苦難の歴史を終え、社会主義国・中華人民共和国に取って代わられることとなった。
実に、私から見ると、哀れというほかない。もっとも、国民党も中国共産党も革命主義という点では変わりなく、その意味では兄と弟ともいうべき関係である。
難産の末生まれたこの国は、結局健全に生育できずに38年の苦難の歴史を終え、社会主義国・中華人民共和国に取って代わられることとなった。
実に、私から見ると、哀れというほかない。もっとも、国民党も中国共産党も革命主義という点では変わりなく、その意味では兄と弟ともいうべき関係である。
さて、そんな今日、紹介するのはこの一枚。
「愛国記念章 慶祝国慶」。裏面には「1947」とある。中国の国土と、両側のたいまつは、革命の烽火を表す。ここで、国土の真ん中に描かれた「サ」のような赤いマークが見えるが、これが10月10日(十・十)を表す。バッジに用いられている赤、白、青は中華民国国旗のナショナルカラーでもある。
「愛国記念章 慶祝国慶」。裏面には「1947」とある。中国の国土と、両側のたいまつは、革命の烽火を表す。ここで、国土の真ん中に描かれた「サ」のような赤いマークが見えるが、これが10月10日(十・十)を表す。バッジに用いられている赤、白、青は中華民国国旗のナショナルカラーでもある。