エスペラントのバッジについてはこれまでも何度も取り上げているが、シンボルは緑の星。また、エスペラントの旗は、緑星旗という。
まあそのようなものなのだと受け止めていた私は、これまでなぜシンボルカラーが「緑」なのか、深く考えたことがなかった。
まあそのようなものなのだと受け止めていた私は、これまでなぜシンボルカラーが「緑」なのか、深く考えたことがなかった。
ここにひとつの古いポスター画がある。
これは割に有名な絵なのだが、世界の各民族が一堂に会し、エスペラントで仲良くコミュニケーションをしているという図である。なかなか味わい深い絵である。
ところで、人々の後ろには、「幸福・誠実な」をいう単語と、緑衣をまとった女神が描かれている。
これは割に有名な絵なのだが、世界の各民族が一堂に会し、エスペラントで仲良くコミュニケーションをしているという図である。なかなか味わい深い絵である。
ところで、人々の後ろには、「幸福・誠実な」をいう単語と、緑衣をまとった女神が描かれている。
はて、この女神はなんだろう・・・?
たまたま眺めていたヨーロッパの図像学の本で、その答えが判明した。
「希望」のシンボルのひとつに、「緑の衣をまとった女神」というのがあるそうだ。まさに、この絵に描かれている女神なのだった。
たまたま眺めていたヨーロッパの図像学の本で、その答えが判明した。
「希望」のシンボルのひとつに、「緑の衣をまとった女神」というのがあるそうだ。まさに、この絵に描かれている女神なのだった。
そもそも、エスペラントESPERANTOという単語は、エスペラント語で、ESPERO(希望)という名詞の後に接尾語-ANTと-O(この接尾語で、~する者、の意。-ANTは~する、-Oは名詞形)がついてできた語で、直訳すると「希望する者」になる。
エスペラントを創造したザメンホフ博士のペンネームに由来するという。
エスペラントを創造したザメンホフ博士のペンネームに由来するという。
なるほど。「エスペラント=希望=緑」なのか、と初めて合点した。
というわけで、紹介したバッジは、シンプルな緑星バッジ。ねじ込み式足のついた、やや古いタイプのバッジである。
でも、私、街ゆく人の胸元のバッジには無意識的にチェックしてしまうのだが、いまだに緑の星のバッジはお目にかかったことがないなあ。実に残念である。