徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

コレクションをいかに保管するか? ~ピンコレクター用保管バッグ~

あらゆるコレクターにとっての永遠の宿命というか課題、それはコレクションの保存・保管方法である。
どんなコレクションだろうと、長期間良好な状態に保存することと、かつ見栄えのする展示することというのは、なかなか両立困難なことが多い(と思う)。

バッジもまさにそうで、傷ついたり、サビついたりしないように保存し、かつ見やすい収蔵方法は、私も長年いろいろ試行錯誤しているが、決め手になるものは見つかっていないのが現実だ。

ところが、昨年11月に私も参加した第13回東京ピントレーディング(2008.11.7都内開催)で、初めて知ったのが、ピンコレクター用の保管バッグの存在である。コレクターは、このバッグをいくつも持ってきて、展示していたのである。
これにはちょっと驚いた。「えーっなんだこれは」と思った。正式名称はよくわからないが、要するにピン専用の保管用バッグである。

これはいいかも・・・ぜひ使ってみたい!と思って、ネットで購入。先日やっと届いたので、この週末使い勝手を試していることにした。このバッグには種類はいくつもあるようだが、基本的な構造はみな同じだ。

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外見はバッグ状。持ち運びにも便利!
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柔らかく厚みのあるシートにピンを取り付ける(このバッグは6枚12面のシート入り)。ピン同士が接触して傷つかないよう、シート間には丈夫な仕切りがある。
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ここがミソ。シートはチャックで開いて両面にピンを付けられるようになっている。内側からピン留めを付けることができる。

まったく必要は発明の母であって、誰が考えたのかは知らないが、たいした発明品だ。

もっとも、このバッグが使えるのは、私のバッジのコレクションすべてが使えるわけではない。厚みのあるバッジや、ボタンホールにねじ込む足のついたバッジには、使いにくい。
それから、これは私の好みの問題かもしれないが、バッジには裏面に書かれている文字や刻印も非常に重要なデータである。平面に固定してしまうと、裏面が見えづらくなるのでこうした保存方法は不向きだ。
それからいうまでもないが、箱入り、ケース付きのバッジについては、どうしようもない(箱から取り出してバッジだけ取り付ける手もあるが、私にはできない)。

したがって、いろいろ考えたが、缶バッジ式のバッジをつけてみることにした。これならば見えやすくなって、具合が良さそうである。今回つけてみたのは、アメリカの労働組合関係の缶バッジ類である。これは非常にいい具合だ。シートを開くと見栄えもいいし、持ち運びも便利。

というわけで、限定的ながらバッジの形式によっては、かなり便利なアイテムだと思う。少なくとも、ディズニーやハードロックカフェ、オリンピックバッジなどのコレクターにとっては、最適だろう。

うーん、でも、様々な形、様式をもつ私の古いバッジのコレクションでは、初めからわかっていたことだが、このバッグに使えるのはごく一部どまりという感じだな・・・。
というわけで、確かに優れたアイテムながら、このコレクション用バッグも、やっぱり完全な決め手にはならないのであった。まあ仕方ないね。