徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本? ガガーリン宇宙飛行記念バッジ

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SF物語での予想とは大違いで、21世紀になっても普通の人間にとっては宇宙飛行は夢のまた夢。最近日本人宇宙飛行士もだいぶ増えてはきたものの、今でも彼らは一種のヒーローだ。特に子供たちにとっては。

ところで、人類初の宇宙飛行士といえば、ソ連空軍のユーリ・ガガーリンである。ボストーク1号に乗り、その快挙を成し遂げたのは1961年4月12日のことであった。
あの厳しい冷戦時代、アメリカに先立つこの成功に、ソ連側が歓喜したのは言うまでもない。ガガーリンは、一躍国際的ヒーローとなった。

そんなわけで、当時ガガーリン関係のバッジは、ソ連では大量に作られていて、珍しいモノではない。

ところで、先日見つけたこの画像のバッジだが、宇宙ロケットらしき図柄と、CCCP、1961などの文字からガガーリンバッジらしいが、珍しいことに(?)「東京」という漢字もある。どうやら日本製のバッジらしい。

ガガーリンは宇宙飛行成功後、世界各国を回っているが、1962年、日本にも訪れている。
だが、「1961」と書いてあることから、訪日記念バッジではなくて、宇宙飛行成功記念バッジと見るべきであろう。
よくわからないのが、2人の男が描かれているが、これは宇宙服姿と空軍制服姿の、両方ガガーリンなのだろうか?
それとも、同年8月、ボストーク2号でガガーリンに次いで宇宙飛行に成功したゲルマン・チトフと2人で並んでいるところを描いたのだろうか?
バッジの肖像を見る限り、2人とも同じ顔に見えてしまうが、これは同一人物を描いたから当然なのか、それとも別の人間を描き分けられなかったのか。

それと、実は右側にシルエットで描かれているロケットらしきモノだが、これはボストークでよいのだろうか?なんかすごくテキトーに描かれているような気も・・・

なんだかいろいろとナゾが尽きないわけだが、それもこれも、裏面を見ても何の説明もないせいである。困るんだよなあ。せめて、「何月何日○○記念」くらいのことは書いてくれないと。

いつ、誰が、何の記念で作ったのか。それがないために正体不明になってしまっているバッジの、いかに多いことか。残念だよなあ。