徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

ソ連 スプートニク1号バッジ

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最近、微妙に世間は宇宙ブームっぽい気がする。人工衛星はやぶさが惑星イトカワから帰還したり、国際宇宙ステーションの活躍が伝えられたり、日本での観測エリアとしては数百年ぶりの金環日食があったり。今日もロシアでソユーズ宇宙船が打ち上げられ、日本人宇宙飛行士が国際宇宙ステーションへ旅立った。

現在、地球を回っている人工衛星の数は、稼働していないのも含めると3,000個程度ともいい、いつのまにやらすさまじいことになっている。北朝鮮すら人工衛星(自称)の打ち上げを行っていたりする時代だからなあ。

しかし、思い起こせば人類初の人工衛星の成功は、1957年のこと。アメリカに先駆けてソ連スプートニク1号の打ち上げたのである。これに刺激されたアメリカが、人類の月面着陸を成功させたのは、それからわずか12年後である。宇宙開発技術の進歩のいかにすごいことか。

今日の一枚は、おそらくソ連製の、たぶんスプートニク1号のバッジ。製作年代は不明。銀色に輝く球体に長い4本のアンテナを生やしたデザインはいかにもSF的、シンプルでカッコイイ。単にロシア語で衛星を意味するだけのようだが、「スプートニク」という響きさえもどことなく未来的な感じ。
そう、昔から私は、どこかコイツが好きであった。

バッジには、球体にソ連の象徴たる赤星が描かれているが、これは単にバッジのデザインとして描き足されているに過ぎない。アンテナも寸詰まりで、実物の洗練された雰囲気からは少しかけ離れてしまった。あれはアンテナがスーッと長いのがかっこいいんじゃないか。まあ仕方ないんだけど。
このバッジでは、もし赤星が描かれていないと、あまりにもシンプルすぎて何が描かれているのかわからなくなるおそれが生じかねず、やむを得ない処置といえよう。背景の青は、広大な宇宙空間を表現している。