徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

満州 満州協和会会員章

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今日の一枚は、満州国協和会の会員章満州協和会は、満州に存在した唯一の政治団体である。
満州各地に分会を持っていたせいか、この会員章も微妙に型が異なるものが多い。私はかつて5,6個持っていたのだが、一組としてまったく同じモノはなかった。

今日の会員章は、珍しく箱付き、おそらくデッドストックと思われる未使用品。手元にある会員章よりも一回りくらい大きめで、「協和会」の文字もやや大きい。
で、この箱なのだが、箱の裏面に製造メーカーの名前が入っていて、「撫順東三条 ミツワ商店」とある。露天掘り炭鉱で有名な撫順で作られたモノらしい。しかも、「ミツワ商店」というのは明らかに日系のーカーである。
このミツワ商店、どんなモノを作っていたかというと、「謹製 七宝徽章 門標 帽章、賞牌」という文字も箱裏に見える。他にもきっと様々なバッジの類を作っていたに違いなく、うーん、きになるなあ。

満州といえば、五族協和の五色がナショナルカラーだが、このバッジもそのカラーが用いられている。
余談だが、かつて一度見たことがあるのだが、「満州協和会旗」はこのバッジの円形をそのまま四角にしたデザインであった。
このバッジでは、外側の青いラインがやや水色だが、他のバッジでは濃い青だったりと、モノによって微妙に異なっている。その他の色はほとんど変化はない。

この角張った字体といい、配色といい、いかにも30年代っぽい雰囲気だと思うがどうだろうか。