徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

カナダ ノーマン・ベチューン記念バッジ

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白求恩同志是加拿大共产党员,五十多岁了・・・」で始まる、毛沢東の「紀念白求恩」。
日中戦争期、はるばる中国に渡り、日本軍と戦う八路軍の軍医となったカナダ人医師ノーマン・ベチューン毛沢東はその国際主義精神を称え、この文章を書いたのであった。

そういえば思い出したが、ずっと以前カナダ人と同席したことがあった。他に話題が思いつかない私は、「Do you know Norman Bethune ?」と尋ねてみた。答えは当然のごとく「No」。
ううむ、中国ならおそらく彼のことを知っている人は10億人くらいいるんじゃないかと思うのだが、やはりカナダじゃダメか。まあ無理もなかろうが・・・。

そう思っていた私にとって、このバッジはちょっと意外な存在ではあった。中国ならベチューンバッジは珍しくもなかろうが、カナダにベチューンバッジがあったのかよ!

とはいっても、やっぱりそうメジャーなところで作られたモノじゃあなかった。
毛沢東の文章にもあるとおり、彼はカナダ共産党員である。このバッジは、彼の後輩たちによって作られたのだ。つまりあくまでも内輪モノ。
ノーマン・ベチューン精神万歳 反米帝カナダ人民連合戦線」、「カナダ共産党マルクス・レーニン主義者)」の文字が見える。

アジアやラテンアメリカコミュニストが「反米帝」というのはよくあるが、カナダでもやっぱり「反米帝」スローガンってあるのだなあ、などと思った。

カナダではおそらくコミュニスト関係者くらいしか知られていないベチューンだが、まあもっと知られてもいいような気もするけどな。
それにしても、いつ頃作られたバッジだろうなあ、これ。