徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 旭川市功労章

もうすぐ秋の叙勲シーズンを迎える日本。だが、栄典制度を有するのは国だけではない。地方自治体や企業も様々の表彰を行って、それぞれの住民や社員の帰属意識や郷土愛・愛社精神などの高揚に努めるのである。

さて、今日の一枚は北海道旭川市の功労章。ネットで調べると、「旭川市功労者表彰条例」というのが昭和25年に定められており、「市勢の伸展に尽力し,功労の大きかつた者」などが表彰されることになっている。
条例では、授与される功労章(バッジ)の形式(デザインや材質)などもちゃんと定められている。
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旭川市功労者表彰条例」別記より。

では実際どのようなバッジかというと、このとおりだ。
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条例によると、表面の星は純金製ということになるが、特に刻印などはない。
それにしても、金張のバッジはよくあるが、純金製というのはあまり見かけないような気がする。一部分だけとはいえ、かなり太っ腹だ。(その他のデザインは細部に至るまで条例の別記のままなので、おそらく材質に関してもこの通りだと思われる)。

さて、実はこのバッジがスゴイのは、材質のことより、実は箱じゃないかと思う。
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オリジナルの桐箱。「功労章 旭川市」とある。

何しろデカイ!のだ。
中身は直径2cmにも満たないバッジなのに、縦横7.5cm、高さは約5cm近くもある。箱だけ見ると、どんなバッジが入ってるんだこれ?と開けてみると、小さなバッジがちょこんと鎮座ましましているという・・・かなり意外性のあるバッジと箱なのであった。
条例には箱の形式までは指定されていないようだ。

でも、バッジ自体のツクリは丁寧で、ザブトンのツクリも本格的、星の刻印も金素材を使っているためか
けっこう高級感の漂う仕上げとなっている。これはこれでアリかなという感じもする。これでちゃちなバッジが入っていたら、救いようがないんだけどね。
功労章というより、一昔前の議員バッジといった面もちである。