徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

ロシア 「露兵帽章」(日露戦争戦利品)

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NHKで放映が始まったドラマ「坂の上の雲」。
私も、学生時代に原作を読み、途中で止まらなくなってしまったことがあった。行きつけの古本屋では半分くらいしかなかったので、夜中に自転車で本屋に買いに走ったことを思い出す。

だが、原作ファンというのは、作品が映画化されたりドラマ化されたりすると、原作とのイメージのギャップが心配で、見たいような見たくないような・・・という気分になるものだ。
今回私もまさにそうで、ずいぶん警戒感をもっていたのだが、どうやら評判はかなりいいようだ。NHKのこの作品のドラマ化にかける意気込み強く、金と時間もたっぷりかけている様子がひしひしと感じられる。
実は第1話から全部録画してあるのだが、まだ全然見ていない。この正月休みにまとめて見るつもりだ。

この作品のメインは日露戦争。主人公である秋山兄弟は、強大なロシア軍相手に、陸軍と海軍でそれぞれ活躍するのである。
さて、戦利品の話の続きになるが、日露戦争においても日本の兵士は様々な戦利品を手に帰国した。そのひとつを今日は紹介しよう。

画像のとおり、ロシア軍の帽章である。取り付けられた台座に、説明がある。
露兵帽章 但、アレクサンダー第3世名誉連隊? 或ハ独逸皇帝名誉連隊?」。
詳しい人に尋ねたところ、縦約3cmの大きさからして、「1881年型兵用帽章」らしいとのこと。1907年からはより大きなサイズの帽章が採用されている。帽章からは所属部隊は分からないので、おそらく肩章から判断したのだろうが、どれがどれか分からなくなってしまい、このような書き方をしているのではないか、と。

現在では、ロシアでも当時の帽章で程度のよいモノはなかなかないらしい。取得場所や日時が入っていないので入手経路は全く分からないが、この書き付けから、記念品としてとっておこうという気持ちが伝わる一品である。もしかしたら、なかなか珍品ではあるまいか。